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試作人基礎講座

公開日: | 更新日: | 試作人基礎講座

めっき処理とは!?その目的や種類などについて徹底解説します!

製造業におけるめっき処理とは、製品を加工した後に様々な特性を付与することができる、とても重要な表面処理方法の一種といえます。
そんなめっき処理について目的や種類についてご紹介します♪

必達試作人
必達試作人
短納期の金属加工は大阪のアスクへ!

めっき処理とは

めっきは、製品の表面に薄い金属の膜を作る表面処理の一種です。
ニッケルやクロム、銅、銀、金といった金属を用いて、金属の膜を作ります。
金属素材の表面処理として行うのが一般的ですが、樹脂素材をはじめとした非金属に対して行う事もあります。
また、カタカナで表記されることも多いめっきですが、厳密には外来語ではなく、日本語由来の言葉です。
JISなどでは「めっき」とひらがな表記を採用しています。

めっきを施す理由

見た目の向上

製品の表面に金属皮膜を作る事で、金属特有の光沢を付与し、見た目を美しく仕上げられます。
見た目を向上するためのめっきは「装飾めっき」とも呼ばれ、金めっきや銀めっき、プラチナめっきなどが代表的です。
自動車や電化製品の外装、アクセサリーなど、様々なシーンで見ることができます。

サビの防止

錆

金属製の商品が錆びると、脆く壊れやすくなったり、見た目が悪くなったりといった弊害が現れます。
めっきによって素材の表面に皮膜を生成すれば、耐食性を高めて錆びを防止したり、表面の強度を高めたりすることも可能です。
防食めっきや防錆めっきと呼ばれ、多くの金属部品や機械部品の表面に施されています。

機能性の向上

めっきに使用する金属が持つ特性を活用して、製品の機能性を向上させることも可能です。
機能めっきと呼ばれます。
例えば、製品の導電性や耐熱性・耐水性・耐摩耗性を向上させたり、光の反射を抑えたりといった特性を付与することが可能です。
電子部品や機械部品などで使われることが多く、現代生活に欠かせない技術と言えるでしょう。

めっき処理の種類

電解めっき(電気めっき)

金属イオンを含んだ溶液に皮膜としたい金属と、めっき処理を施したい素材を入れ、それぞれに電極をつないで電流を流すことで、表面被膜を生成するのが電解めっきです。
電気めっきとも呼ばれます。
見た目や防錆性、耐摩耗性、導電性の向上を目的に行われ、めっき処理の中でも最も一般的な方法です。

比較的短時間で表面処理を施せますが、生成される被膜の厚さは電流によって変わるため、製品の形状によっては処理にばらつきが生じる恐れがあります。

無電解めっき

金属イオンを含んだ溶液に素材を入れるのは電解めっきと同様ですが、無電解めっきは電気を流すのではなく、化学反応を起こすことで皮膜を生成します。
電気を通さない樹脂などの素材にもめっき処理を施せるのがメリットです。
電解めっきを行う前処理として行い、導電性のない製品に無電解めっきを施すことで電気を通しやすくする場合もあります。

一方で、化学反応が起こらない場合は、表面処理を上手に行えません。

乾式めっき

乾式めっきは名前の通り水溶液を使わずに表面被膜を生成する方法です。
高温で溶かした金属に素材を浸して表面に皮膜を生成する方法や、真空空間内で金属を加熱・蒸発させ、素材表面に付着させる方法、化学反応を利用して皮膜を生成する方法などがあります。

電解めっきや無電解めっきといった湿式めっき法が主流ですが、乾式めっきが採用されることもあります。

めっきと塗装の違い

めっきと同じく、有名な表面処理の一つに「塗装」が挙げられます。
塗装とは、ローラーやスプレーを使った塗布または吹付によって、素材表面に塗膜を形成する処理のことです。

塗装も製品の表面に皮膜を生成する処理で、機能性の追加や装飾、防錆などを目的に行われるなど、めっきとは多くの類似点があります。
2つの大きな違いは、めっきは金属の皮膜を生成するのに対し、塗装は樹脂など金属以外の皮膜を生成する点です。

めっきの特徴

・被膜の均一性や密着性、耐久性に優れ、剥がれにくい
・複雑な形状でも均一に皮膜を作れる
・金属の光沢や質感を得たり、特性を付与したりすることが可能
・処理には大掛かりな設備が必要で時間がかかる
・めっきの上から再度めっき処理を行う事は出来ず、素材によっては処理そのものを行えない

塗装の特徴

・スプレーやローラーなどがあれば個人でも行え、コストも安価
・塗料の種類が多く、多彩な色彩から選べる
・難燃性や防カビ、抗菌性といった、めっきとは異なる機能を付与できる
・塗装の上から塗りなおしを行う事も可能
・皮膜にムラが生じやすく密着性も弱いため、塗装そのものが長持ちしにくい

このように、めっきと塗装は目的こそ同じですが、細かな特徴が異なります。
素材や用途に応じて、使い分けることが重要です。

紛らわしい表面処理の種類

めっき塗装

素材の表面に銀を含んだ塗料を吹きかけたら銀を析出(液体から個体が分離する現象)し、その上に透明な塗装を行うのがめっき塗装です。
金属のような光沢を得ることができます。

めっきのような質感を得られる一方で、はがれやすく均一性もめっきほど高くありません。
名前こそ紛らわしいですが、めっきに似ている塗装の一種と考えることができます。

電着塗装

電着塗装とは、塗料を溶かしたものに素材を浸し、電気を流して表面に塗膜を形成する方法です。
電気めっきと加工方法が似ているので、電着めっきと呼ばれることもあります。

この方法では、素材の表面処理に使用するのが金属ではなく塗料です。
そのため、めっきではなく塗装の一種に分類されます。

めっきは協力会社にて対応可能です。
中には対応していないめっきもありますが、まずは一度お問い合わせください!!

こちらの記事はストア・エキスプレス様の記事を参照しております。

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株式会社アスク

【この記事の著者】

株式会社アスク 営業部

小ロット・小物部品の製作を手掛け、手のひらサイズの部品製作を得意としています。国家検定1級技能士が多数在籍し、一日でも早く製品をお届けするためお見積りの回答は最短1時間!
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