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試作人基礎講座

公開日: | 更新日: | 試作人基礎講座

試作部品加工ってなに?試作についてわかりやすく解説します!

こんにちは!本日は試作品加工とは?について、簡単解説しています。
製造業に携わる方はご存じのことかと思いますが、是非ご覧ください♪

必達試作人
必達試作人
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製品開発における試作品加工とは、量産前の試験的な製品を作成するための加工工程を指します。
主に設計の検証、機能評価、外観チェックなどを目的として実施されます。
例えば、設計図面通りに部品が組み立てられるか、想定される環境下で問題なく動作するか、使用する材料の特性が製品要求を満たすかなどを確認するために試作が行われます。
これにより、設計段階でのミスや不具合を事前に発見・修正することができ、最終的な量産時のリスクを大きく軽減できます。
また、顧客へのプレゼンテーションや社内レビュー用のモックアップとしても使用されることがあり、意思決定の迅速化にも寄与します。

試作品加工と量産の違い

試作品加工と量産加工にはいくつかの明確な違いがあります。
まず、生産数量が圧倒的に異なります。
試作品は1点から数点程度と少量であるのに対し、量産は数百から数千、数万単位での生産が基本です。
また、量産では生産コストの削減と効率化が重視されるため、専用金型の使用や自動化設備の導入が進められますが、試作では柔軟な加工や設計変更への迅速な対応が求められるため、簡易な加工機械や汎用機を使用することが多くなります。
さらに、納期の観点でも、試作は製品開発スケジュールに密接に関係しており、短納期対応が常に求められます。
そのため、加工スピードと品質のバランスを保つことが非常に重要です。

試作品に用いられる主な加工方法

試作品

切削加工(マシニング・旋盤加工)

切削加工は、試作品の製作において最も一般的な加工方法のひとつです。
特にマシニングセンタやNC旋盤は、3Dデータをもとに高精度な加工が可能なため、設計意図を正確に再現できます。
アルミや樹脂などの比較的柔らかい材料はもちろん、鋼やステンレスなどの硬質材料にも対応できます。
試作段階では、頻繁な設計変更に対応する必要があるため、工具の交換が容易で柔軟な加工ができる設備が求められます。
さらに、1個からの少量生産に向いている点も特徴です。
加工現場では、CAMソフトを用いてNCプログラムを自動生成し、短時間での立ち上げが可能です。
また、加工後の検査工程では、三次元測定機などを用いて寸法精度の確認も行われます。

板金加工

板金加工は、薄い金属板を用いて部品を形成する加工方法で、主に筐体やケース、ブラケットなどの試作に適しています。
レーザー加工機やタレパンによる切断、ベンダーを使った曲げ加工、そしてスポット溶接やTIG溶接による組み立てが主な工程となります。
試作品では、量産用の金型を使用せず、簡易治具やソフトツールによって短納期での対応が可能です。
また、加工途中での変更も比較的容易であるため、設計段階での検証用部品として非常に重宝されます。
板金加工では、展開図の正確な作成が重要で、CADデータから直接加工データを生成することが一般的です。
さらに、仕上げ工程として、塗装やアルマイト処理などの表面処理も対応可能です。

放電加工(型彫・ワイヤー)

放電加工は、電気的な放電によって材料を除去する加工方法で、複雑な形状や高硬度材の加工に適しています。
型彫放電加工では、電極の形状に沿ってワークに溝や穴などを加工することができ、金型部品などの試作に多用されます。
一方、ワイヤー放電加工は、細いワイヤーを電極として用い、輪郭形状を精密に切断する加工方法です。
特に精密部品の製作や微細加工において高い精度を発揮します。
放電加工は、切削加工では困難な形状や材質に対して有効であり、試作品でも高精度が求められる場面で選ばれます。
ただし、加工速度は遅いため、納期とのバランスを考慮する必要があります。

試作加工に使われる材料

金属材料(アルミ・ステンレス・鉄など)

ローレット加工の試作品

金属材料は、強度や耐熱性、導電性などが求められる試作品に使用されます。
中でもアルミニウムは軽量で加工性が良く、電子機器の筐体や車載部品の試作に適しています。
また、表面処理のしやすさも特徴です。
ステンレスは耐食性に優れており、衛生面が重要な医療機器や食品機械などの試作品に多く使用されます。
鉄(軟鋼)は安価で入手性が良く、汎用的な試作品に最適です。
これらの材料は切削加工や板金加工、さらには溶接加工にも適しており、試作現場で幅広く使われています。
材料選定時には、実機での使用環境や物理的特性を考慮しながら、最適なものを選ぶ必要があります。

樹脂材料(ABS・POMなど)

樹脂材料は、軽量で加工しやすく、試作品の外観確認や簡易な機能評価に適しています。
代表的な材料としては、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)やPOM(ポリアセタール)があります。
ABSは衝撃強度に優れ、着色性も高いため、外観モックアップに適しています。
一方、POMは機械的強度や摺動性に優れ、可動部の試作に利用されることが多いです。
これらの材料は切削加工との相性が良く、短時間での試作が可能です。
また、熱可塑性樹脂であるため、加熱成形や接着、溶着も容易に行えます。
3Dプリンターによる積層造形にも利用されており、形状確認用の試作には非常に有効です。

試作加工における設計とデータの重要性

3DCADによる設計データの活用

試作加工では、3DCADによる設計データが中核となります。
3DCADを使用することで、立体的な形状や組み立て状態を事前にシミュレーションすることが可能となり、設計ミスを未然に防ぐことができます。
また、CADデータを基にしてCAM(コンピュータ支援製造)ソフトで加工データを作成するため、デジタルデータによる一貫したワークフローが実現します。
これにより、設計から加工への移行がスムーズになり、試作期間の短縮にもつながります。
さらに、設計段階での干渉チェックや動作検証も可能となるため、実際に加工する前に多くの問題を洗い出すことができ、試作の精度と効率が飛躍的に向上します。

設計変更への柔軟な対応

試作段階では、設計変更が頻繁に発生することが一般的です。
そのため、加工現場は常に最新の設計情報に基づいて作業を行う必要があります。
3DCADと連携したデータ管理システムを活用することで、設計変更の履歴管理やバージョン管理が可能になり、情報の伝達ミスを防げます。
また、設計者と加工担当者との密なコミュニケーションも不可欠です。
たとえば、図面に記載されていない意図や注意点などを事前に共有することで、加工精度の向上やトラブルの回避につながります。
柔軟な対応力と高い情報共有能力が、試作成功の鍵となります。

試作品加工におけるコストと納期管理

少量生産ならではのコスト感覚

試作品は量産品と異なり、1個あたりの単価が高くなりがちです。
その理由は、試作専用の治具や特別な加工工程が必要になるためです。
また、材料や設備の段取り替えなどにコストがかかる点も挙げられます。
そのため、コストを抑えるための工夫が求められます。
例えば、汎用材料の活用、簡易治具の使用、加工工程の最適化などが効果的です。
さらに、加工業者と連携してコスト削減のための代替案を検討することも有効です。
試作段階では品質だけでなく、コストバランスの観点も重要であり、製品全体の開発費用を左右する要因となります。

短納期対応の体制づくり

製品開発のスピードが求められる現代において、試作品加工でも短納期対応が必須となっています。
そのためには、加工体制の柔軟性とスピードが求められます。
自社内に多様な加工設備を揃えている企業では、工程内製化によって納期短縮が可能です。
また、外注先との連携を密にし、緊急時にも迅速な手配ができる体制を整えることが重要です。
さらに、加工の前段階である設計やデータ作成の効率化も、納期短縮に直結します。
スピード感を持って対応できる体制は、顧客からの信頼獲得にもつながり、継続的な受注にも寄与します。

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株式会社アスク

【この記事の著者】

株式会社アスク 営業部

小ロット・小物部品の製作を手掛け、手のひらサイズの部品製作を得意としています。国家検定1級技能士が多数在籍し、一日でも早く製品をお届けするためお見積りの回答は最短1時間!
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