ミガキ材とは!?黒皮との違いや、メリットやデメリット教えます!!
本日はミガキ材について解説していきます!
黒皮材との違いやメリット、デメリットなど紹介していきますので、是非ご覧ください♪

ミガキ材とは
ミガキ材とは、冷間圧延加工されて作られた、S45CやSS400などの鋼材のことを指します。
ミガキ材の名前のとおり、表面は磨かれたようなキレイな表面をしていて滑らかです。
冷間圧延加工とは、2本のロールを使って材料を挟み、圧力をかけて材料を塑性加工させる「圧延」を、室温の状態で行う事を指します。
「冷」という文字があるものの、冷やして加工はせずに常温のままで加工を行います。
冷間圧延での加工は、酸化膜が生じないことから、ミガキ材のきれいな表面得られるようになります。
圧延加工は、冷間圧延以外に熱間圧延があります。
熱間圧延は材料を高温で軟化させてから圧延する方式で、小さい力でも圧延が可能です。
熱間圧延により加工された鋼材は、黒色の酸化膜を生じることから「黒皮材」と呼びます。
熱間圧延は、加工性に優れているほか、高温の材料をロールにより加工する事で、金属の結晶が強固になり、粘り強い金属が得られます。
ただし高温で加工するため、鋼材の表面が空気中の酸素と結合して酸化膜を生じます。
ミガキ材のメリットとデメリット
ミガキ材のメリットは、表面が滑らかできれいな点にあります。
精度もある程度高く、寸法精度を出したい場合に適しています。
一方でミガキ材のデメリットは、冷間圧延により加工されたもののため、金属に力を加えて起こる加工硬化や、材料の内部に力が残っている残留応力の影響などを考慮しなければならない点です。
また、ミガキ材のコストは、黒皮材に比べて高い傾向にありますが、黒皮材を使用するまでに行う加工のコストを考慮すると、ミガキ材の方が必ずしも割高になるというわけではありません。
そのため、ミガキ材と黒皮材のどちらを選択するかは、加工コストや加工時間、用途などを含めて検討する必要があります。
ミガキ材と黒皮材の違い
黒皮材は、熱間圧延にて作られた鋼材のことで、表面が酸化被膜で覆われています。
ミガキ材と違って黒皮材の表面は、ミルスケールとも呼ばれる黒皮で覆われており、凹凸があり、精度に乏しい特徴があります。
黒皮を除去するには、酸洗いで黒皮を溶かすか、研磨で物理的に除去します。
ミガキ材 | ・冷間圧延加工された鋼材 ・表面がきれいで凹凸が少ない ・精度の高い加工に適している |
黒皮材 | ・熱間圧延加工された鋼材 ・表面には凹凸があり、酸化皮膜の黒皮で覆われている ・精度の高い加工には不向き |
こちらの記事はMitsuri Media様の記事を参照しております。
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