真鍮ってなに?特徴や性質など解説します!
本日は材料シリーズ~真鍮編~を記事にしていきたいと思います!
特徴やメリット、デメリットなど解説していきますので、是非ご覧ください♪

真鍮とは
真鍮とは、別名「黄銅」とも呼ばれる銅と亜鉛の合金のことで、亜鉛が20%以上のものを指します。
真鍮の英語表記は「Brass」で、音楽のブラスバンドで使われるトランペットなどの楽器は、真鍮で作られています。
真鍮は、亜鉛の添加量により特性が大きく変わるため、材料によっては「七三黄銅」や「六四黄銅」といったように、銅と亜鉛の比率を示した名称が使われているものもあります。
真鍮は、主に伸ばしたり圧縮したりする加工である、伸銅品として使われることが多い材料です。
代表的なものとして、金管楽器以外にも5円硬貨や水洗トイレの給水管、金属模型などが挙げられます。
また、見た目が黄金色で美しく、酸化するとアンティークな雰囲気を漂わせることから、アクセサリーに使われることも多くあります。
真鍮の特徴
メリット
真鍮のメリットは、優れた加工性と耐食性、電気伝導性・比較的高い強度・価格が安価な点です。
加工においては、熱間鍛造性・展延性・転造性・切削加工性に優れており、めっきやはんだ付けがしやすい特徴もあります。
高い電気伝導性があるので、端子コネクターのような電気製品の部品として使われることも多くあります。
また、真鍮は空気中で徐々に表面が酸化して黒ずんでいくものの、酸化被膜となって内部を保護するため、全体が腐食するのを防止します。
デメリット
真鍮は、応力腐食割れの一種とされる「置割れ」が発生する場合があります。
置割れは、機械加工などを施した真鍮が、日時の経過により、大気中の水分や二酸化炭素などが結晶粒界に腐食を引き起こし、粒界腐食を起こす現象を指します。
置割れを回避するには、めっきや塗装を施したり、焼きなましで内部応力を除去するのが有効です。
また、ラテックスなどのゴム類に接触すると、ゴムが分解腐食してしまうデメリットもあります。
真鍮の種類
黄銅(C2600)
C2600は、七三黄銅とも呼ばれる材料で、銅と亜鉛の比率が7:3の黄銅です。
銅の割合が高く、絞り加工性に優れています。
C2600の主な用途は、端子コネクター・配線器具・カメラ部品などです。
黄銅(C2680)
C2680は、銅と亜鉛の比率が6.5:3.5の黄銅です。
C2600と同様に絞り加工性が良く、深絞り用として採用されています。
C2680の用途は、C2600と同じく、端子コネクターや配線器具、カメラ部品などが挙げられます。
黄銅(C2801)
C2801は、六四黄銅とも呼ばれる材料で、、銅と亜鉛の比率が6:4の黄銅を指します。
冷間加工性に劣るものの、熱間加工性や強度に優れており、展延性も良好です。
C2801の主な用途は、衛生管・機械部品・配線器具などが挙げられます。
ネーバル黄銅(C4641)
C4641は、黄銅に少量の錫を添加した材料です。
C4600台の黄銅を「ネーバル黄銅(海軍黄銅)」とも呼びます。
C4641は耐食性(特に耐海水性)がよく、船舶用部品やシャフトなどに用いられます。
錫により硬度と強度を向上させていますが、一方で伸びは減少しています。
こちらの記事はMitsuri Media様の記事を参照しております。
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