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試作人基礎講座

公開日: | 更新日: | 試作人基礎講座

機械加工技能士って?加工の種類やメリットなど解説します!

本日は機械加工技能士について解説していきます!
弊社で力を入れている機械加工技能士の資格。こちらについての解説記事になります。
興味がある方は是非ご覧ください♪

必達試作人
必達試作人
アスクの作業者の約7割は、1級技能士の資格を所有しています

機械加工技能士とは

一級技能士

機械加工技能士とは、金属などの工作物を切削や研磨をして形を整える、機械加工の技能を証明する国家資格です。
都道府県の職業能力開発協会が試験を実施しており、3級・2級・1級・特級の4つに分かれています。

階級別にレベルの目安を紹介すると、3級は初心者、2級は中級者、1級は上級者、特級は管理者や監督者となります。

受験資格

3級:不問
2級:実務経験2年以上
1級:実務経験7年以上
特級:1級合格者で5年以上の実務経験者

2級を受験する場合は、学歴によって実務経験が不要になる場合があります。
また1級を受験する場合は、学歴によって必要な実務経験年数が変わります。

受験料

受験手数料の標準金額は、実技試験が18200円、学科試験が3100円となります。
受験手数料は都道府県によっても異なりますので、正式な金額は各都道府県の職業開発協会に問い合わせると確実です。

学生の場合、受験手数料が減額される場合があります。

試験内容

機械加工技能士の試験には学科試験と実技試験があります。
学科試験か技能試験のどちらかに合格している場合、合格している作業に限り試験が免除されます。
試験免除は、特級の試験だと5年で免除されなくなりますが、それ以外の階級では試験免除に期限はありません。

学科試験

3級
・工作機械加工一般
・機械要素
・機械工作法
・材料
・材料力学
・製図
・電気
・安全衛生

【選択科目】
・旋盤加工法
・フライス盤加工法
・研削盤加工法
・マシニングセンタ加工法
・けがき作業法

2級・1級
・工作機械加工一般
・機械要素
・機械工作法
・材料
・材料力学
・製図
・電気
・安全衛生

【選択科目】
・旋盤加工法
・フライス盤加工法
・ブローチ盤加工法
・ボール盤加工法
・中ぐり盤加工法
・研削盤加工法
・歯切り盤加工法
・ラップ盤加工法
・ホーニング盤加工法
・マシニングセンタ加工法
・精密器具製作法
・けがき作業法

特級
・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理および環境の保全
・作業指導
・設備管理
・機械加工に関する現場技術

実技試験

一級技能士

3級
【選択科目】
・普通旋盤作業
・数値制御旋盤作業
・フライス盤作業
・平面研削盤作業
・マシニングセンタ作業
・けがき作業

2級・1級
【選択科目】
・普通旋盤作業
・数値制御旋盤作業
・立旋盤作業
・フライス盤作業
・数値制御フライス盤作業
・ブローチ盤作業
・ボール盤作業
・数値制御ボール盤作業
・横中ぐり盤作業
・ジグ中ぐり盤作業
・平面研削盤作業
・数値制御平面研削盤作業
・円筒研削盤作業
・数値制御円筒研削盤作業
・芯なし研削盤作業
・ホブ盤作業
・数値制御ホブ盤作業
・歯車形削り盤作業
・かさ歯車歯切り盤作業
・ラップ盤作業
・ホーニング盤作業
・マシニングセンタ作業
・精密器具製作作業
・けがき作業

特級
・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理
・作業指導
・設備管理

合格率

厚生労働省による令和2年度の資料によると、機械加工技能士の受験申請者数は15,079人、合格者数は8,413人となり合格率は55%程度となります。

ちなみに機械加工技能士試験の合格基準は、100点満点中、実技試験が60点以上、学科試験が65点以上となります。

試験日程

試験は年に2回、前期と後期に日程が設けられています。
その年によって変わることもありますが、基本的な実施日程は以下のとおりです。

前期
実施公示:3月上旬
申請受付:4月上旬~中旬
実技試験:6月中旬~9月上旬
学科試験:7月末~9月上旬
合格発表:10月上旬(3級は8月末)

後期
実施公示:9月上旬
申請受付:10月上旬~中旬
実技試験:11月下旬~2月下旬
学科試験:1月末~2月中旬
合格発表:3月中旬

機械加工の種類

一級技能士

切削加工

切削加工は、ドリルやエンドミルなどの刃物を使って金属を削っていく方法です。
切削加工の中でも、さらに転削加工と旋削加工に分類できます。

・転削加工
フライス盤に取り付けた回転盤を使って加工する方法。
材料の表面を平面や曲面に加工できます。

・旋削加工

円筒形や円盤形の材料を回転させてバイトという工具で加工する方法。
穴あけ・中ぐり・ねじ切り・突切り・外丸削り・面削り・テーパ削りなどの加工ができます。

研削加工

研削加工は、砥石や研磨剤を使って製品を仕上げる方法です。
高速回転する砥石に金属を押し当てて、、少しずつ削り取り加工します。

刃物を使用する切削加工よりも、精度の高い加工が可能です。

機械加工技能士の仕事

作業の様子

機械加工技能士が携わる仕事の一例を紹介します。

NC研削盤工

NC研削盤は、砥石で金属の加工を行う機械です。
NCという数値制御装置に加工情報を入力することで、自動的に研削加工を行うため、精度の高い金属加工ができるようになります。

NC研削盤工は、NC研削盤を扱う技術者のことです。
金属のサイズや材質によって、NC研削盤を使い分ける技術が求められます。

機械の動きをプログラミングしたり、製品の質をキープするために機械のメンテナンスを行うのも、NC研削盤工の仕事です。

NC旋盤工

NC旋盤は、あらゆる種類のネジやボルトなどの部品を製造できます。
NC旋盤工は、NC旋盤を使用して金属を旋削加工する技術者のことです。

仕事内容は、プログラミングとオペレーティングの2種類です。
プログラミングでは、NC旋盤を動かすためのプログラムを登録します。
ねじなどの部品を正確に作るための微調整も重要な仕事です。

オペレーティングでは、NC旋盤がプログラミングに従って正常に動いているのかを確認します。
手順書に沿ってNC旋盤の管理や検査も行います。

NCフライス盤工

NCフライス盤工は、高精度の切削加工ができるNCフライス盤を扱う技術者のことです。
加工目的によって、様々なフライス盤を使い分ける必要があります。

最初に加工図面を確認・把握してから、金属を加工するための工程数や基準点、加工方法や工具を検討して、プログラムを作成します。
NCフライス盤の正確な操作やプログラミング、加工の段取りに対する素早い判断が要求される仕事です。

マシニングセンタ・オペレーター

マシニングセンタとは、金属をセットしておけば加工に最適な工具を自動的に交換して切削加工できる機械です。
マシニングセンタ・オペレーターは、マシニングセンタを扱う技術者のことです。

図面に従って、手順や加工方法を決めてプログラムを作成し、マシニングセンタを操作しながら加工します。
金属の性質に合わせた加工が必要なので、金属に関する知識も身に付けなくてはなりません。

マシニングセンタ・オペレーターとして経験を積むことで、プログラマーや監督職へのキャリアアップも可能です。

アスクでは一級技能士の育成に取り組んでおります。
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株式会社アスク

【この記事の著者】

株式会社アスク 営業部

小ロット・小物部品の製作を手掛け、手のひらサイズの部品製作を得意としています。国家検定1級技能士が多数在籍し、一日でも早く製品をお届けするためお見積りの回答は最短1時間!
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