ダイヤルゲージとは!?使い方や種類など簡単解説!
本日はダイヤルゲージについて解説していきます!
使い方や種類、注意点など解説しますので、是非ご覧ください♪
ダイヤルゲージとは
ダイヤルゲージは、スピンドルの直線移動量を歯車などによって機械的に拡大して指針の回転量に変え、目盛盤上でその変位量を読み取る測定器です。
長針は一回転未満から数十回転するものがあります。
標準タイプの測定範囲は1mm~10mmですが、短い機種では0.08mm、長い機種では100mmと幅広く測定が可能です。
活用シーンとして、回転する測定物の「振れ」のように連続して変化する量や、加工面の平行度の評価をする時があげられます。
また、同じ寸法の測定物を大量に測定するために適した比較測定器でもあります。
多くはこの比較測定で用いられ、マイクロメータやノギスとは異なる特徴を持っているといえます。
なお、ダイヤルゲージは単体では測定できません。
測定台や治具などの補助工具が必要となります。
ダイヤルゲージには豊富な種類が
0.01mm目盛と0.001mm目盛の標準タイプが代表的なダイヤルゲージですが、指針が1回転未満のものや、測定範囲の長いもの、置針式など、サイズ・用途・目量に応じて様々な機種が取り揃えられています。
標準タイプと比べ、目盛面径を大きくして読み取りやすくした大形タイプ、治具への組み込みをしやすいコンパクトな小形タイプもあります。
これらのほか、構造・機能面で分けられるダイヤルゲージとして、バックプランジャータイプ、てこ式ダイヤルゲージ、デジタルインジケータゲージなどがあります。
測定例:「振れ」や平面度の測定と、基準との比較測定
「振れ」の測定
回転体側面に測定子を当てて測定し、「振れ」の評価あるいは芯出し作業に使用します。
平面度の測定
一例として治具に複数のダイヤルゲージを取り付ける方法を紹介します。
そのほかにダイヤルゲージを治具に固定し、測定物を当てる方法も一般的です。
比較測定
測定の基準となるマスターに対して、測定物との差を求めます。
ダイヤルゲージの正しい使い方と注意点
1.作動状態の確認
まず、長針・短針・スピンドルの動きが滑らかであることを確認します。
そして、長針や短針の静止点が設定した位置で安定していること、また、測定子や裏蓋が緩んでいないことも確認してください。
スピンドルの動きが悪い場合、乾いた布かアルコールを少量含ませた布でふき取ってください。
スピンドルに注油はしないでください。
2.測定子のゆるみ
測定子がスピンドルに固定されていることを確認します。
3.取付角度
スピンドルは変位量の測定方向と平行に取り付ける必要がありますので、注意してください。
測定方向に対して角度が付いていると、実際の変位量に対して、目盛板の読み(指針が示す測定値)は誤差が含まれた値が表示されます。
4.基点合わせ
想定される測定物の寸法範囲(公差+α)を考慮し、ダイヤルゲージをセットし基点合わせを行います。
測定範囲の中央で基点を合わせると、想定外の寸法が出た場合でも測定範囲内で測定値を得ることができます。
5.基点からの目盛の読み方 基点からのスピンドル押し込み量(目量0.001mm、測定範囲2mmの場合)
画像:Mitutoyo様
6.使用後のお手入れ
スピンドル摺動面の汚れは、乾いた布かアルコールを少量含ませた布でふき取ります。
その際、スピンドルに注油はしないでください。
油が固着したり、埃を巻き込んだりして作動不良になる恐れがあります。
覆い板の汚れは、柔らかく乾いた布か、中性洗剤を少量含ませた布でふき取ります。
中性洗剤以外は使用しないでください。
こちらの記事はMitutoyo様の記事を参照しております。
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