とんぼ加工って?気になる疑問にお答えします!
おはようございます!先日テレビ番組で製造業が取り上げられていたのですが、その番組の中で「とんぼ加工」というワードが出ていました。
とんぼ加工?となったのでとんぼ加工について解説していきたいと思います!
聞いたことある方も聞いたことがない方もぜひぜひご覧ください♪

とんぼ加工とは

とんぼ加工とは、1工程加工後にワーク(材料)を反転させて加工する事です。
例に挙げると、100mmの穴深さを片側から削ることが難しい場合、片側から50mm、反対側から50mm削ります。
これをとんぼ加工と言います。
なぜとんぼ加工というのか?調べてみると様々な説がありました。
説の中でしっくりきたのは、「とんぼの形がシンメトリー(左右対称)であることから」です。
調べる前からそういうことなのかなと勝手に想像していたので、この説を見たときはやっぱり!となりました。
とんぼ加工の注意点
とんぼ加工は1工程での加工ではなく、2工程での加工となり、工程を分ける必要があるので、高精度加工にはあまり向いていないという点です。
工程を分けると、
「ワークを再チャッキングしたときの誤差」「ワーク原点の誤差」
が発生します。
なので、1工程目の加工と、とんぼ加工をした2工程目での加工とでは、100分代(0.01mm)の誤差が出ます。
穴加工だと、バカ穴・キリ穴などのおおざっぱな穴なら問題ないですが、H7公差のリーマ穴加工だとNGになります。
また、外形の切削や溝加工でも、とんぼ加工をして0.01mmでもずれていると、1工程目と2工程目の交差するギャップが発生するので、NGになりやすいです。
このようなことから、高精度を要求される加工品でのとんぼ加工は注意が必要です。
試作全国対応!
簡単・最短1時間お見積り
他、ブログ記事もご覧ください♪
動画の投稿もしておりますので良ければご覧ください♪