立型マシニングセンタとは?種類や特徴を解説します!
本日は立型マシニングセンタについて解説していきます!
種類や特徴など解説していきますので、是非ご覧ください♪
立型マシニングセンタとは
立型マシニングセンタは、マシニングセンタの種類の一つです。
立てフライス盤から進化した機械で、フライス・穴あけ・仕上げなど、様々な切削プロセスを1台でオールラウンドに行うことができます。
なかでも「立型マシニングセンタ」は、汎用性が高く使い勝手が良いため、あらゆる産業で広く利用されています。
立型マシニングセンタの構造と仕組み
立型マシニングセンタは、主軸(刃物の回転軸)を垂直にした立型構造です。
ツールを縦向きに取り付け、加工ワークの上面から切削します。
加工テーブル(作業スペース)が広く使えるため、上面加工が多い金型加工や多品種小ロットの生産に向いています。
立型マシニングセンタは、X・Y・Z軸の3軸加工が基本です。
テーブルが動くテーブル駆動式と、主軸が動く主軸駆動式に分けられます。
テーブル駆動式
主軸が上下に動き、テーブルが前後左右に移動
主軸駆動式
主軸が上下左右に動き、テーブルが前後に移動
立型マシニングセンタの特徴
立型マシニングセンタのメリット
・図面とワークの向きが同じなので、加工内容が直感的にわかりやすい
・主軸が上部にあるため、省スペースで加工エリアが広い
・構造がシンプルで、横型と比べコストが低い
・切削油が加工面に届きやすい
立型マシニングセンタのデメリット
・切粉がたまりやすく、加工不良の原因となりやすい
・パレットチェンジャーを使った自動化がしにくい
立型マシニングセンタの種類
立型マシニングセンタには、生産内容に合わせた豊富なラインナップがありますが、主軸の規格サイズに合わせて大きく3種類に分けられます。
立型-主軸30番
30番の主軸を搭載した、小型の立型マシニングセンタです。
高速加工に適していますが、シャンクの保持力が低く重切削には向いていません。
タレット式のATC(旋回式の工具交換装置)を搭載した、小型マシニングセンタなどの機種もあります。
立型-主軸40番
40番の主軸を搭載した、中型の立型マシニングセンタです。
金型加工や自動車部品の加工で多く使われています。
シャンクの保持力と重量のバランスがよいため、汎用性に優れています。
立型-主軸50番
50番の主軸を搭載した、大型の立型マシニングセンタです。
鉄系金属や鋳鉄など、大型ワークの重切削で多く使われています。
シャンクの保持力が高く、重切削に適しています。
立型マシニングセンタの用途
立型マシニングセンタは広い産業で使われていますが、5GやEVの普及にともない、あらためて「自動車」「半導体」での活躍が期待されています。
自動車での用途
EVの進化に伴い、EV用バッテリーの金型加工や、軽量化アルミ部品の切削加工の需要が増加しました。
また車体の軽量化で使われる「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)」の成形には、大型の金型加工がかかせません。
半導体での用途
5GやloTの拡大によって、半導体・センサ・カメラなど電子部品の市場が拡大。
半導体製造装置の高度化に伴い、精密部品加工や電子部品用の金型加工の需要が増加しています。
こちらの記事ははじめの工作機械様の記事を参照しております。
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