バフ研磨とは!?特徴やメリットをご紹介します!
本日はバフ研磨について記事を書いていきます。
特徴やメリットなどを詳しく解説しておりますので、是非ご覧ください♪
研磨加工とは
バフ研磨のお話をする前にそもそも研磨加工とはどういったものなのでしょうか?
研磨加工は様々な工法を用いり、表面の凹凸を滑らかにすることを目的にする加工方法になります。
表面に付着した埃や汚れを取り除く目的にも使用されます。
身近な例でいうと、女性がネイルをする際に爪を研いだりしますよね?
この爪を研ぐという行為も研磨に当たります。
爪の表面を磨き、光沢を出したり形を整えることが、まさに「研磨」です。
それでは工業系の「様々な研磨工法」
この様々な工法というのは一体どんな工法のことでしょうか。
順を追ってみていきます。
研磨加工の種類
研磨加工の種類は大きく分けると2種類に分けられます。
1つ目は化学的に研磨を行う「電解研磨」や「化学研磨」などです。
こちらは化学反応を用いり研磨する方法になります。
そして2つ目は今回お話しするバフ研磨も属している、物理的に研磨を行う機械研磨になります。
「バフ研磨」「バレル研磨」「ベルト研磨」などです。
今回はこの中のバフ研磨に焦点を当ててお話をしていきます。
バフ研磨とは
高速回転するバフに金属などの表面を当て、研磨をする研磨工法です。
表面の凹凸を滑らかにしたり、付着物を除去したりすることができます。
そもそも、バフ研磨の「バフ」とは一体何でしょうか?
簡単に言うと、バフとは研磨をする際に使用する道具のことです。
綿布、サイザル麻、フェルトなどの材質でできています。
そして、そのバフを用いて研磨する工法を総じてバフ研磨と呼びます。
バフ研磨の目的
バフ研磨の目的はそれぞれありますが主に「キズ消し」「付着物の除去」「表面の平滑化」「光沢度UP」「バリ除去」「溶接痕除去」などが挙げられます。
表面処理業者の観点からみると、めっきのみで高光沢仕上げができなかった時代に高光沢仕上げを求められた際は、めっきを施す前段階として素材のバフ研磨を行い、光沢を出してからめっきをすることが一般的でした。
しかし、現在ではレベリング性が高いメッキ液の誕生により、研磨をしない状態でも高光沢なめっきが可能となっております。
とはいっても、金属表面が荒れていたり凹凸が深い場合はめっきのみで対応できないことも多く、バフ研磨で表面をある程度平滑化してからメッキを行うことも一定多数あります。
バフ研磨後にメッキなどを行う際に注意しなくてはいけないポイントは、バフ研磨後の製品には研磨カスが付着するので、この研磨カスを取り除かないと後工程での表面処理に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
研磨カスの除去や洗浄を丁寧に行うことで、めっきの不具合が低減します。
ちなみにメッキ後に仕上げのバフ研磨を行うことで、さらに光沢を出すことも可能です。
バフの番手、種類と処理手順
バフ研磨もメッキなどの表面処理と同じく、それぞれの材質や目的に応じてバフや工具の選定を行います。
まず欠かせないのが、バフは材質もそうですが番手というものが存在します。
研磨○○番仕上げというのを皆さんはお聞きになったことがありますでしょうか?
これは表面の粗さを示しています。
数字が高くなるにつれて、目が細かくなっています。
最終的にきれいにするためには、目を細かくしたいので数字が大きい番手で研磨を行いますが、基本的に最初は数字が小さいもので粗磨きを行い、徐々に細かい目で磨くときれいに仕上がります。
一般的に金属に対するバフ仕上げは400番の仕上げを指すことが多いですが、材質や形状によっても仕上がり状態が異なってきますので、サンプル作りや試作を行うことがおすすめです。
バフ研磨お願いしますではどの程度まで研磨を行えばよいのかわからないのです。
800番や1000番は鏡面のような光沢仕上げ状態となります。
バフの材質
バフの種類は「布バフ」「ウールバフ」「麻バフ」「スポンジバフ」などが挙げられます。
このように何種類かあるバフの材質の中から、特性や目的に応じて選定することも大切です。
それぞれ特徴があるのですが、我々が一番なじみがあるのは布バフです。
めっき前後の研磨で使用されることも多く、めっき屋さんでも保有していることが多々あります。
研磨剤について
バフ研磨を行う際に欠かせないのが研磨剤になります。
研磨剤は、微粉の研磨剤とクロムなどを均一に混合した組成物であり、固形状のものと液状のものがあります。
今回はよく使う固形研磨剤について追っていきます。
固形研磨剤はバフに付け塗布します。
製品につけるのではなく、バフのほうにつけるのです。
そして、研磨面に移っていく形になります。
研磨剤は、バフ研磨の効果をより高めるために使用されます。
光沢を出しやすくしたり、研磨力を上げたりと様々な効果をもたらします。
よく使われる固形研磨剤でいうと「青棒」「赤棒」「白棒」と呼ばれるものがあります。
他にも多く存在するのですが、一般的に多く使用されているのがこの3種類です。
特徴としては、青棒は鏡面仕上げに適しており、赤棒は粒度が粗く下磨きで使用されます。
白棒は幅広い用途で使用されており、中磨きから仕上げ磨きまでと汎用性が高いのが特徴です。
下磨きは赤棒を、中磨きは白棒、仕上げを青棒といった形で、工程や目的に応じて研磨剤を選定することも重要になってきます。
こちらの記事は三和鍍金様の記事を参照しております。
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