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試作人基礎講座

公開日: | 試作人基礎講座

化成処理とは!?代表的な種類などご紹介します!

本日は化成処理について解説していきます!
代表的な種類をいくつか紹介しますので、是非ご覧ください♪

化成処理とは

化学反応のイメージ図

化成処理とは、金属などを水溶液に浸漬することで化学反応を起こし、表面に耐食性や塗料の密着性を上げるための元の素材の材質とは違った皮膜を形成させる処理です。
塗装の前処理やめっきの前処理として使用されることがあります。

主な目的は表面洗浄や耐食性の向上、塗装の下地作りを目的として採用されることが多いです。

化成処理の種類

リン酸塩処理

「リン酸亜鉛」「リン酸マンガン」「リン酸鉄」「リン酸カルシウム」などの水溶液中に処理物を浸漬する処理になります。
リン酸塩処理は主に処理物の素材が鉄の際に用いられます。
別名「パーカー処理」や「パルホス処理」とも呼ばれています。

幅広い素材に対応できるのはリン酸亜鉛処理のみになっており、それ以外は基本的に鉄素材にしか対応ができません。
特徴として被膜の表面の凹凸ができ、アンカー効果により塗装の密着性が上がります。
被膜そのものの防錆効果も期待されるうえに、機械加工の際にも加工性が上昇する効果もあります。

クロメート処理

クロメート処理とは、対象物をクロメート処理液に浸漬させることで、クロメート被膜と呼ばれるものをつける処理方法です。
主に亜鉛めっきの仕上げに使われることが多く、耐食性や色味を調整するために用いります。

ジンケート処理

ジンケート処理は、対象物を処理液に浸漬することで置換反応により亜鉛を金属表面に析出させるものです。
主にアルミニウムにめっきをする前処理として使われることが多いです。

アルミニウムは酸化被膜を形成しやすい物質です。
そのため、酸化被膜を取り除かないとめっきの密着不良につながってしまいます。
表面のアルミニウムを溶解することで酸化被膜を除去し、その後亜鉛を還元することで酸化膜が生成されないようになります。

アルミニウムへめっきをする際には緻密な亜鉛の層が必要になるため、ジンケート処理を二回するダブルジンケート処理が主流になってます。
処理の流れは、一度ジンケート処理をしたものを硝酸などで亜鉛を除去し、再度ジンケート処理を行います。
そうすることで緻密な亜鉛の層を形成できるため、メッキの密着性向上につながります。

黒染め処理

黒染め処理はアルカリ水溶液中に被処理物を浸漬し、化学反応を起こすことで金属表面に若干の耐食性がある黒色の皮膜、四酸化鉄皮膜を生成する処理です。

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株式会社アスク

【この記事の著者】

株式会社アスク 営業部

小ロット・小物部品の製作を手掛け、手のひらサイズの部品製作を得意としています。国家検定1級技能士が多数在籍し、一日でも早く製品をお届けするためお見積りの回答は最短1時間!
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