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試作人基礎講座

公開日: | 更新日: | 試作人基礎講座

エンドミル加工とは!?注意点なども踏まえて解説していきます!

本日はエンドミル加工について解説していきます!
加工の注意点なども踏まえて解説していきますので、是非ご覧ください♪

必達試作人
必達試作人
エンドミル加工のお勉強♪

エンドミル加工とは

エンドミル

エンドミルで行える加工の種類

エンドミルにはいくつか種類があり、外周刃と底刃の形状の違いによって行える加工の性質が異なります。

・溝加工
・側面加工
・テーパ加工
・倣い加工
・コンタリング加工
・ポケット加工
・リブ加工

先端がほぼ平坦で外周刃の重要度が高い、ストレート刃やラフィング刃などの「スクエアエンドミル」は、溝加工や側面加工、コンタリング加工、ポケット加工、座グリ加工が可能です。
先端に向けて先細り形状になっている「テーパ刃のエンドミル」であれば、テーパ加工やリブ加工を得意とします。
先端が半球状になっている「ポールエンドミル」は曲面加工や倣い加工に使われるほか、倣い加工では角部のみがR形状になっている「ラジアスエンドミル」が使われることもあります。

エンドミル加工の特徴

・様々な加工が可能

工具の片端のみをフライス盤に固定するため加工形状が制限されにくく、複数の形状のエンドミルを使い分けることで、様々な加工が可能です。
その反面、加工に適したエンドミルを選定する必要があり、刃を長く突き出した状態で切削加工を行うと、ビビりやたわみが発生することもあります。

高精度で高効率

手動でのテーブル移動に加え、コンピュータ制御による自動切削も可能になり高効率・高精度を実現しています。
効率よく精度の高い加工を行うためには適切な切削条件の設定が必要です。

エンドミル加工の際の注意点

エンドミル

エンドミル加工において、精度が高くきれいな仕上げをするためにはいくつかのポイントがあります。
その中でも特に注意したい3つのポイントをご紹介します。

1.アップカットとダウンカット

エンドミルの回転と被削材の移動方向の関係により、切削方法はアップカットとダウンカットの2パターンがあります。

アップカットはエンドミルの回転に対し、被削材は同じ方向に送られます。
刃先が食い込むような力が働くため、狙いの加工壁面に対し削りすぎてしまうことも多いです。

また、加工の際に発生する摩擦熱が大きく、エンドミルが摩耗しやすい点にも注意しなければなりません。
切削時の抵抗も大きいためビビりが発生しやすい反面、光沢のあるきれいな仕上がり面ができます。

一方、ダウンカットはエンドミルの回転と反対方向に被削材を送る方法です。
エンドミルが被削材から離れようとする力が働くので、狙いの加工面に対して削り残しが起こりますが、再加工の余裕は残ります。
ただし、刃の喰い付きによる衝撃が発生し切削抵抗は上がるため、しっかりとした機械や工具の剛性が必要です。
その反面、刃先部の摩耗は少なく工具寿命が長くなるという特徴も持ちます。

2.切削条件の設定

エンドミル加工には、短い切削時間・長い工具寿命・高い加工精度の3要素が求められます。
これらをバランスよく満たすには切削条件を設定しなければなりません。
切削条件を計算するためには被削材の材質、エンドミルの材質や外径、歯数などの情報が必要です。
これらから送り速度や最適な送り量を求めることで、安定性や効率を高めた加工ができます。

3.エンドミルの形状と長さの種類

エンドミルは加工に支障がない範囲で、できるだけ短いものを使うのが定石です。
必要以上に長いエンドミルを使用するとビビりやたわみが発生し、精度の高い加工を行えません。
しかし、エンドミルが長いからと言って外周刃の部分をフライス盤に固定すると、刃が欠ける原因となります。
これらを念頭に、切削作業に適した長さ・歯数・形状のエンドミルを選ぶことが大切です。

エンドミルは様々な加工が行える万能工具

エンドミルは、様々な切削加工を行うことができる使い勝手の良い工具です。
しかし、正しい知識を持って適切な使い方をしなければ、エンドミルの利点を活かすことはできません。
目的に適したエンドミルと加工方法を選び、切削条件を計算したうえで作業を行うことで、精度が高く効率のいい切削加工へとつながります。

こちらの記事はSUKUSAKU様の記事を参照しております。

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株式会社アスク

【この記事の著者】

株式会社アスク 営業部

小ロット・小物部品の製作を手掛け、手のひらサイズの部品製作を得意としています。国家検定1級技能士が多数在籍し、一日でも早く製品をお届けするためお見積りの回答は最短1時間!
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