ハイトゲージとは?構造や使用方法などを解説します!
本日は検査器具の一つであるハイトゲージについて解説していきます。
構造や使用方法など解説していきますので、是非ご覧ください♪

ハイトゲージとは

ハイトゲージとは、ワークの高さを精密に測定することに特化した測定器具です。
ワークとハイトゲージを定盤と呼ばれる平面の基準となる水平な台に置き、計測を行います。
また、定盤を基準とした正確なケガキを行う事にも使われます。
製造や品質保証の現場で広く使われている、基本的な測定器具の一つです。
ハイトゲージの構造
ハイトゲージには主に高さの表示方法によって様々な種類があります。
もっとも基本的なものは標準ハイトゲージと呼ばれる種類で、ノギスのようなバーニア目盛の入った柱を持ったものです。
0.02mmまたは0.05mm単位で数値を読むことができます。
これは構造がシンプルである一方で細かな目盛を目視で読む必要があり、使用に多少のなれが必要であると共に、見間違いによる計測ミスなどが起きがちです。
この使い勝手を改善したものとして、デジタル式やダイアル式などがあります。
目盛を目視で読む場面が減り数値として表示されるため、より簡単に間違いなく計測を行う事ができます。
ハイトゲージの種類
ハイトゲージには様々な種類があり、高さの表示方法で分けられています。
初心者であれば、基本的な標準ハイトゲージと呼ばれる種類を使用するのがおすすめです。
本体柱にノギスのようなバーニア目盛が入っていて、0.02mmまたは0.05mm単位で測定ができるシンプルな構造です。
現在はすでにデジタルが主流ですが、従来のハイトゲージのように、細かな目盛を目視で読むタイプを正確に使用するには訓練が必要となります。
見間違いによる計測ミスなどが起きがちなため、初心者はデジタルやダイアル式のものを使いましょう。
また、計測可能範囲によっても種類が変わるため、工作物の大きさに+αして、余裕のあるスケールのハイトゲージを用意しておくことも大切です。
サイズは一般的に、150~1000mmまであります。
他の仕様としては、ダイヤルインジケータを取り付けることで、平行度や平面度、真直度も測定できるタイプもあるので覚えておきましょう。
ハイトゲージの使用方法
まずハイトゲージと測定を行うワークを定盤に乗せます。
平面度が保証された定盤の上で扱うことが正確な測定をするうえでの前提となります。
そして定盤にスクライバをゆっくりと下げて密着させ、ゼロ点を合わせます。
その後ワークの測定したい面にスクライバの底面をやさしく当て、目盛りに対して真正面から高さを読みます。
この際、ハイトゲージのベースやスクライバ、ワークの底面などにゴミや汚れがなくきれいな状態であることに注意します。
また、スクライバを強く当てたり、無理な力をかけると正確な測定ができないだけではなく、スクライバの損傷やハイトゲージのゆがみにつながるので、優しく取り扱うことが大切です。
環境温度も測定結果に影響を与えます。
正確な測定には一定の温度環境下での使用が望ましいですが、努めてゼロ点があっていることを確認することが必要です。
さらにハイトゲージには、ゼロ点調整や微動のために多くの固定ねじが使われています。
これらも緩んだりしていると計測結果のずれの原因になりますので、使用前や使用途中でも定期的にしっかりと締め付けられていることを確認します。
ハイトゲージは高さを測るだけではなく、水平なケガキ線を引くことにも使われます。
トースカンという道具があり、こちらは底面を基準として、これに平行な一定の高さのケガキを行う道具です。
しかしトースカンには高さを測定する機能はなく、あくまで一度決めた高さを複数の箇所やワークに再現するケガキ道具です。
このためハイトゲージは、トースカンに正確な高さを規定する機能を持たせたものとも言えます。
スクライバの先端は鋭く、また焼入れもされているためケガキ針として使うことができます。
ケガキを行う際は、特に作業中スライダーが動かないよう固定ねじがしっかり締まっていることに注意が必要です。
さらにスクライバは取外し可能となっているため、この代わりにダイアルゲージやピックゲージを取り付けることもできます。
例えば、ワークの測定面にダイアルゲージを当て、これを全面にわたってスライドさせれば測定面のゆがみや簡易的に平面度計測を行うことができます。
ハイトゲージはノギスやマイクロメータなどと並んで、基本的な測定器具の一つというだけでなく、ケガキ作業や形状測定など様々な場面への応用ができる便利な道具です。
こちらの記事は株式会社ファブエース様の記事を参照しております
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