アクリルの特徴や他の樹脂との違いを解説します!
本日はアクリル樹脂について解説していきます。
特徴や他の樹脂との違いを徹底解説していきますので、是非ご覧ください♪
アクリルとは
アクリルは合成樹脂の中で極めて高い耐候性と透明性を持つ素材です。
基本的な骨格はアクリル酸エステル、またはメタクリル酸エステルの重合体です。
特にポリメタクリル酸メチル(PMMA)はガラス以上の透明性があり、水族館の巨大水槽などに使用されていることでよく知られています。
アクリルの特徴
衝撃に強く耐候性にも優れる
アクリル樹脂の最大の特徴である耐衝撃性と耐候性は、ガラスよりも優れています。
また、アクリル樹脂は割れたとしても飛散しにくいため安全性も高いです。
耐候性については、屋外で長期間(10年以上)紫外線や風雨にさらされたとしても、耐えることができるという特徴があります。
耐衝撃性と耐候性の特性を利用している例として、水族館の水槽、自動車のランプ類、飛行機の窓、ボールペン、携帯電話の窓、照明器具などがあります。
透明度が高い

アクリル樹脂の透過性はガラスに匹敵するほどで、樹脂類の中で最も高いです。
特にPMMAはガラス以上の透明性があります。
しかし、メリットばかりではありません。
アクリルは表面に傷がつきやすいというデメリットも有しております。
その対策として、アクリル樹脂の表面にシリコンを薄く塗ることで、ある程度問題は解決されますが、完全ではありません。
そのため、表面が擦れてしまうような用途には、アクリルではなく摩耗性に優れた樹脂を使用するといいでしょう。
アクリルに似た樹脂との違い
ポリカーボネート
アクリルとポリカの大きな違いは、耐衝撃性にあります。
ポリカの方がアクリルよりも耐衝撃性に優れることから、屋根材やスマートフォンのカバーなどに使用されています。
その他の違いは以下の通りです。
透明性:アクリルの方が高い
耐衝撃性:ポリカの方が衝撃に対して強い。さらにガラスとの比較ではポリカは約200倍に達する
可燃性:ポリカの方が燃えにくい
耐熱性、耐熱温度:ポリカの方がわずかに優れている
耐候性:アクリルの方が日光の影響を受けにくい
耐摩耗性:ポリカの方が傷つきやすい
ポリプロピレン
アクリルとポリプロピレンの大きな違いは、耐薬品性です。
アクリルとは違い、耐薬品性があるポリプロピレンは、薬品を扱う実験器具などに使用されています。
その他の違いは以下の通りです。
耐熱性、耐薬品性:ポリプロピレンの方が高い
吸水性:ポリプロピレンの方が低く、水の耐性が高い
強度:ポリプロピレンはアクリルよりも柔軟。曲げたときにアクリルは割れるのに対し、ポリプロピレンは割れにくい。
耐熱性:ポリプロピレンは、アクリルに限らず他の樹脂と比べても耐熱性が高い
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