銀めっきの基礎知識を学びましょう!
本日は銀めっきの基礎知識について解説していきます!
メリットやデメリット、用途など解説しますので、是非ご覧ください♪
銀めっきとは
銀めっきとは、文字通り銀を使って素材に薄い皮膜をまとわせる、めっき加工技術の総称です。
銀めっきを施すことで、素材に対して様々な特性や機能性を持たせることが可能になる上、銀の持つ美しさを活用して外観上も美しい製品を作りだすことが可能となります。
銀めっきは防錆目的や見た目のデザイン性を高める目的、優れた導電性を活用した機能性の獲得など、様々な目的に応じて利用されており、対応する製品も電気製品や工業製品から食器やアクセサリーといった日用品まで多岐にわたります。
銀めっきのメリット
はんだ付け性、ボンディング性が優れている
銀めっきの持つ物理的特性として、はんだ付け性やボンディング性に優れていて、他の金属や部品との接着力が強いといった点が特徴です。
これにより、電化製品や電子機器の部品や基板などに対して銀めっきを採用されることも多く、開閉器やリードフレーム、遮断機コネクタなど色々な製品に対して銀めっきのメリットが活用されています。
また、サビにくく防錆効果を期待できることも特徴です。
電気伝導率が非常に良好
銀の金属特性の一つとして、導電性に優れているという点が挙げられます。
必然的に、銀メッキを施すことで、素材の電気伝導率を高められることは大きなメリットと言えるでしょう。
例えば銀めっきを電化製品のコネクタなどに利用することで、コンセントから流れてきた電流を無駄にすることなく製品内に通電させられて、電気のロスを防いでコストパフォーマンスを高められるといった効果を期待できます。
人体に優しく、抗菌性能も備えている
銀は古くから人類の歴史に存在してきた金属素材であり、人体にとって毒性がなく優しい金属素材であるという点も重要です。
加えて、銀イオンの抗菌作用・殺菌効果で細菌やウイルスの無毒化などについても期待することができ、二重の意味で安全に配慮した金属であると言えるでしょう。
これにより、不特定多数の人が触れる部分や、人の体に触れる医療器具などを銀めっきで加工することがあります。
銀めっきのデメリット
変色しやすい
銀めっきのデメリットとして、銀の持つ特性である空気中の硫黄と反応して黒く変色しやすいといった弱点が挙げられます。
銀は光の反射率に優れた金属であり、美しい外観を獲得できるため装飾メッキとしても人気の素材です。
一方、銀めっきにはどうしても変色といったリスクがあり、銀めっきによる美しさを維持しようとすれば、定期的なメンテナンスや変色防止の方法などを実践していかなければなりません。
銀めっきの用途
銀めっきの用途は多岐にわたります。
装飾品としての価値を追求すれば、食器や宝飾品に関して銀めっきは需要が高く、あるいは自動車やバイクといった製品のパーツにもデザイン性を重視して銀めっきが採用されることもあるでしょう。
人体に優しいため、医療用器具や介護器具に使われたり、人がよく使用するものに対して銀めっきが施されたりすることもあります。
導電性に加えて、防錆性や耐摩耗性に優れていることから、電化製品や工業製品の内外に使われるケースも少なくありません。
銀めっきの主な種類
無光沢銀めっき
無光沢銀めっきは、銀を活用する様々なメッキ加工の中でも、特に高度が低い銀めっきです。
また、無光沢銀めっきでは高純度の鉄被膜が素材の表面をカバーするため、純銀と同レベルの導電性が確保されており、貴金属を使った他の金属めっきよりも電気伝導率に秀でていることがポイントです。
無光沢銀めっきは、銀の金属特性を最もわかりやすく獲得できる、汎用性のある銀めっきと言えるでしょう。
硬質銀めっき
硬質銀めっきは、文字通り通常の銀めっきよりも硬度を高めて、耐摩耗性を向上させた銀めっきです。
硬質銀めっきは日常的に摩擦や衝撃が与えられるような部分へ活用されることが多く、例えば電化製品のコネクタ類やスイッチ類に採用されることがあります。
硬質銀めっきは光沢をもつ、光反射率の高い表面仕上りとなるので、光学用途での利用の仕方も検討できる点が特徴です。
なお、下地にニッケルめっきや銅めっきが採用されやすくなっています。
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