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試作人基礎講座

公開日: | 試作人基礎講座

SKH51の特性や加工性、性質など解説します!

本日はSH51について解説していきます!
加工性や性質、特性など解説していきますので、是非ご覧ください♪

SKH51とは

SKH51のイメージ

SKH51は、モリブデン系高速度工具鋼鋼材です。
SKH50に比べると、タングステン量を増やしモリブデン量を減らしたタイプです。
用途も同様に、靭性が必要とされる一般切削のための工具に使われます。
高速度工具鋼はもともと切削工具用に開発された材料ですが、耐摩耗性と靭性を兼備した特徴を活かして金型にも使われるようになりました。

SKH51の特性

SKH51は高速度工具鋼の中でもモリブデン系に分類されており、耐摩耗性・靭性に優れております。
SKH51はカッターなど刃物系の材料として選定されるハイス鋼の中でも一番メジャーなものといえます。
ISO規格においては「HS 6-5-2」が同等材となります。

加工方法について

切削加工

SKH51はモリブデンが添加されているので、SS400などの鉄より切削しにくいと言えます。
刃物の選定には注意が必要です。

SKH51の機械的性質

SKH51は、一般切削用等各種工具に使われるモリブデン系高速度工具鋼です。
高速度工具鋼の代表的な材料としては、切削性が良く、高速重切削、難切削材用工具として用いられるSKH3、4(W系にCoを4.5~11%添加してある)をはじめ、これにVを添加したSKH10は高難削材用工具があります。
モリブデン系としては、衝撃のかかる高硬度材切削工具用にVを2.3~4.5%と多く含むSKH52、SKH53、SKH54、Coを4.5~11%含むSKH55-57などがあります。
ハイス材は、焼入れ硬度がHRC63以上入ります。
ダイス鋼のSKD11は焼入れ硬度がHRC62程度です。
ダイス鋼で、耐摩耗性や靭性に不満がある小径のパンチなどに、ハイスは使われることが多いです。

SKH51 焼きなまし温度(℃) 焼きなまし硬度(HBW)
機械的性質 800~880徐冷 262以下

SKH51の処理について

熱処理

SKH51は熱処理によってHRC60~63程度の硬度が得られます。
カッターなどの刃物に使われることが多く、特性を考えると熱処理を施すのが一般的です。
1200℃程度で焼入れ、560℃程度で焼き戻しを行い、HRC65程度まで硬度を出すことも可能です。

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株式会社アスク

【この記事の著者】

株式会社アスク 営業部

小ロット・小物部品の製作を手掛け、手のひらサイズの部品製作を得意としています。国家検定1級技能士が多数在籍し、一日でも早く製品をお届けするためお見積りの回答は最短1時間!
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