SUJ2とは!?材料解説シリーズスタート!
本日はSUJ2について解説していきます!
一般的な形状や、加工性などを解説していきますので、是非ご覧ください♪
SUJ2とは
SUJ2は、「JIS G 4805 高炭素クロム軸受鋼鋼材」に規定されている軸受鋼です。
その名の通り、軸受(ベアリング)に使用されるため、耐摩耗性が高い鋼種です。
硬度は球状化焼きなまし状態でHBW201以下と規定されていますが、焼入れ・焼き戻し状態でHBW620~710(HRC58~63)程度まで硬度が上がります。
SUJ2の素材形状
流通しているものは丸棒とパイプがあります。
平板や平角棒は在庫として存在しないようです。
表面は黒皮で、触ると手が真っ黒になります。
表面にニスも塗料も塗っていない、球状化焼きなましそのままの状態です。
工具鋼も球状化焼きなまし熱処理をしていますが、表面にニスや塗料を塗っているので、触っても手が黒くなりません。
たまにミガキ材もあります。
量がまとまれば何でも生産できるので、SUJ2の快削鋼やSUJ4なども存在します。
スライドシャフトのような加工品もあります。
SUJ2の加工性・特性
SUJ2は、通常球状化焼きなまし状態で切削加工されるため、切削性はS45Cとほとんど変わりません。
製品として耐摩耗性が必要とされる用途で使用されるため、切削加工後に調質を行い、HRC58~63程度まで硬度を上げます。
ボールベアリング、ローラベアリングでの使用例が多いですが、耐摩耗性に優れていることから実際には様々な部材に使われています。
また、耐食性を必要とする場合にはSUS440Cが用いられます。
こちらの記事は山洞金物店様の記事を参照しております。
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