ユニクロメッキとは?特徴や用途など徹底解説!!
本日はユニクロメッキについて解説していきます。
特徴や用途など詳しく解説していきますので是非ご覧ください♪

ユニクロメッキとは
ユニクロメッキは、亜鉛めっきのあとに施される化学処理の一種です。
亜鉛めっきは鉄さびを防ぐための手法で、鉄の表面に亜鉛をコーティングします。
しかし亜鉛自体が酸化しやすい性質を持っているため、錆びを避けられません。
そのため酸化から亜鉛を守るために、クロメート処理が行われます。
具体的にユニクロメッキは光沢クロメート処理を施すことで、亜鉛めっきの外観を光沢のある銀色に輝かせる処理方法です。
この処理により亜鉛めっきの外観が美しくなって、装飾用途にも適した仕上がりを実現。
光沢があって外観が魅力的になりながら、亜鉛の保護機能も維持します。
ただしユニクロメッキは科学的な処理で、亜鉛めっきの膜厚に影響を受けるものです。
つまりユニクロメッキは亜鉛めっきに続く表面処理の一環として使用され、亜鉛めっきよりも耐食性を重視した加工方法として利用されています。
ユニクロメッキの特徴
ユニクロメッキは、「金属表面の保護と美観を兼ね備えた加工技術」です。
おもに亜鉛めっきの後段工程として行われ、亜鉛メッキ後の表面を酸化から守るために行われる化成処理となっています。
この処理は光沢クロメート処理とも呼ばれており、光沢をもたせて銀色に輝く外観を実現。
大きな特徴の一つは、その美しい外観です。
亜鉛めっきは鉄の錆を防ぐための保護層を形成しますが、その表面は灰色がかっています。
あまり良い外観とは言えません。
しかしユニクロメッキ処理を施すと、鮮やかな銀色の光沢が加わります。
この輝きは美しく、金属部品や製品に装飾性を与えられるでしょう
もう一つの大きな特徴は、亜鉛めっきをさらに保護して耐久性を高める点です。
亜鉛自体が酸化しやすい性質を持っているため、それを防ぐクロメート処理は必須です。
この処理によって亜鉛の被膜を酸化から保護し、長時間の使用や外部要因からの影響を和らげます。
耐食性を高めると金属部品や製品の耐久性を向上させ、美しい外観を長期間保てるでしょう。
またユニクロメッキは、装飾性に優れています。
その外観と光沢は単なる表面処理を超えて、デザインや見た目の要素として取り入れられることもあります。
自動車や家具、家電製品、建築材料といった幅広い分野で利用され、製品の外観を引き立てて高い付加価値をもたらします。
つまりユニクロメッキは、美観と保護性を両立させた処理といえるでしょう。
製品の魅力を高める役割を果たしています。
その外観と高い保護性は多岐にわたる産業分野で重宝され、さまざまな製品の製造においても幅広く利用されているほどです。
ユニクロメッキの用途
ユニクロメッキは、装飾めっきとしての役割を果たします。
その外観と光沢感から、主に美観や装飾性を向上させる目的で使用します。
光沢があり、銀色に輝く外観は魅力的です。
見栄えが重視される場所でも使用されます。
ただし防錆効果に関しては、他のクロメート処理と比べて劣る傾向です。
そのためユニクロメッキは見た目を美しくすることに特化しており、防錆めっきとしての役割は少し荷が重いかもしれません。
一般的にねじやボルトといった金属部品に、ユニクロメッキ処理が施されています。
また屋外で使用される機械部品の場合は注意が必要です。
ユニクロメッキの耐食性が低いため、屋外環境にさらされると劣化しやすくなります。
屋外で使用する機械部品には耐食性が高く、素材の防錆効果が期待できる溶融亜鉛めっき加工がおすすめです。
ユニクロメッキはおもに見た目を重視した装飾メッキであり、その光沢感や銀色の外観が美しい特徴となっています。
しかし防錆効果が他の加工に比べると劣るため、屋外での使用にはあまり向いていません。
ユニクロメッキと亜鉛めっきの違い
・防錆力の違い
ユニクロメッキと亜鉛めっきは、防錆力の違いが大きいです。
クロメート処理によるユニクロメッキは亜鉛めっきをベースにしており、亜鉛めっきよりもさらに防錆力が高い傾向となっています。
クロメート処理によるユニクロメッキはクロムの含有量が多いため、防錆効果が高いです。
・処理方法の違い
ユニクロメッキは亜鉛めっきされた材料に、クロメート処理を施すことで行われます。
一方で亜鉛めっきは、亜鉛を鉄表面にメッキするプロセスです。
・外観の違い
ユニクロメッキは光沢があり、シルバーに青みがかった色合いを持ちます。
亜鉛めっきは、銀白色の外観です。
・クロム含有量の違い
ユニクロメッキにはクロムが含まれており、六価クロムが使用されている場合があります。
この点で環境規制の観点から、亜鉛めっきと異なる要件があることも。(現在は三価クロメート処理が一般的)
上記の違いからユニクロメッキは通常、亜鉛めっきよりも高い防錆力を持ちます。
外観や含有物質においても、異なる特性を持っているといえるでしょう。
亜鉛めっきとは
亜鉛めっきは鉄や鋼材の金属表面に、亜鉛の被膜を形成する加工技術です。
この加工は、耐食性や防錆性を高めることを目的として行われます。
主に電気亜鉛めっきと溶融亜鉛めっきという、2つの方法が一般的です。
電気亜鉛めっきは鋼材を陽極として、電気化学的な反応を利用し、亜鉛を表面にメッキする方法です。
このプロセスでは鋼材を電解液中に浸します。
すると亜鉛が陽極に付着し、鋼材の表面に均一な被膜を形成します。
形成された被膜は均一で密着性が高く、鋼材を錆や腐食から保護します。
一方で溶融亜鉛めっきは、鋼材を溶融した亜鉛の中に浸漬する方法です。
鋼材を亜鉛の浴槽に浸し、高温の亜鉛溶液中に通します。
すると亜鉛が鋼材表面に付着し、被膜を形成します。
この方法では亜鉛が鋼材の表面に厚い被膜を形成し、耐食性が高くなります。
亜鉛めっきの大きな特徴は、鉄や鋼材に対する優れた防錆効果です。
亜鉛皮膜が鉄を保護し、腐食を防ぎます。
さらに亜鉛は鉄よりも電気的に活性なため、亜鉛めっきされた鋼材の場合、亜鉛が犠牲となって錆が進行し、鉄の錆を防ぐという特性を持っています。
この犠牲防食と呼ばれるメカニズムにより、亜鉛めっきは鉄を長期間保護できる仕組みです。
ただし亜鉛めっきには、耐食性が低いという一面もあります。
とくに屋外での使用には適しておらず、耐食性が高い溶融亜鉛めっきやほかの耐候性コーティングを選択するのが一般的です。
亜鉛めっきの特徴と種類
特徴
亜鉛めっきは鉄の表面に不動態被膜を形成し、水や空気の侵入を防ぎ、錆びを抑制します。
また、亜鉛が鉄よりも優先的に溶け出す性質により、傷や汚れた部分でも主に鉄製品や鉄材に施され、耐食性を高めるために利用されています。
種類
亜鉛めっきには「電気亜鉛めっき」と「溶融亜鉛めっき」の2種類が存在します。
・電気亜鉛めっき:鉄素地を亜鉛メッキ液に浸して電気を通すことで、被膜を形成します。
耐食性を高めるためにクロメート処理を行うこともあります。
・溶融亜鉛めっき:高温で溶かした亜鉛の槽に鋼材を浸漬し、冷却して亜鉛めっきを施します。
耐食性が高く、メッキがはがれにくいです。
一般的にクロメート処理を必要としません。
上記の特徴や種類に基づいて、亜鉛めっきは鉄製品の耐食性を高めるために幅広く利用されています。
亜鉛めっきの用途
亜鉛めっきは優れた耐食性を持つため、幅広い用途で利用されます。
とくに鉄素材に施すことで耐食性を向上させ、錆を防ぐのに効果的です。
一般的には建築資材、自動車産業、建設分野、農業分野、水場の施設などで広く使用されています。
その種類は主に溶融亜鉛めっきと電気亜鉛めっきの2種類が存在し、それぞれ異なる利点があります。
溶融亜鉛めっきは高温で亜鉛を溶かして鉄に塗布し、耐食性が高く、被膜が厚い特徴があります。
一方、電気亜鉛めっきは電気分解を使用し、被膜の厚さを調整しやすく、特殊な鋼板にも適しています。
ユニクロメッキの防錆力
ユニクロメッキは使用状況によって錆びる
ユニクロメッキは一般的には防錆性が優れているものの、環境条件や製造プロセスによって錆びる場合もあります。
処理の不備
ユニクロメッキは亜鉛めっきをベースにしていますが、その後のクロメート処理に問題があると防錆性は低下します。
すると亜鉛皮膜が効果的に機能せず、鉄が露出して錆が発生しやすくなるでしょう。
環境要因
湿気や塩分・化学物質の影響と、環境条件がひどい場所では、ユニクロメッキの防錆効果が低下します。
特に海岸部や化学工場といった腐食性の高い場所では、錆が発生しやすいです。
素材の違い
亜鉛めっきに使用される基材や材質によっても、耐食性が異なります。
素材自体が耐食性に乏しい場合、ユニクロメッキの効果も制限されるでしょう。
ユニクロメッキは一般的に防錆性が優れているものの、環境や処理、物質の特性によっては錆びてしまいます。
適切な環境で保管・使用し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
耐食性を求めるならステンレス
屋外での使用を考える場合、ユニクロメッキとステンレスはそれぞれ特有の利点があります。
ユニクロメッキは耐食性があるものの、ステンレスほどの耐食性は持ちません。
しかしユニクロメッキはコストパフォーマンスが良いです。
比較的低コストで耐候性を持つため、特にコストを抑えたい場合やステンレスの高価な特性が不要な場所に適しています。
屋外の照明や駐車場の柵、一般的な外装で使用されることもあるでしょう。
一方で、ステンレスは非常に高い耐食性を持ち、長期間にわたって外部環境に耐えます。
そのため強い耐食性や耐久性が求められる場所や、デザイン性や高級感を重視する場合に最適です。
ただしステンレスは加工が難しく、コストが高いのはデメリットです。
選択は使用目的や予算によって変わります。
コストを抑えつつある程度の耐候性を求めるならユニクロメッキ、高い耐食性と耐久性を求めるならステンレスが適しているでしょう。
こちらの記事はハンズクラフト様の記事を参照しております。
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