ワイヤー放電加工で硬いものを緻密加工!特徴や加工事例をご紹介♪
本日はワイヤー放電加工について、記事を書いていきたいと思います!
製造業に携わっている方であれば当たり前のことかもしれないですが、本日もお付き合いください♪
ワイヤー放電加工とは
ワイヤー放電加工とは、ワイヤーを放電させ、その熱によって素材を切断する加工です。
熱を利用した仕組みの加工法は、ほかにもレーザー加工などがあります。
レーザー加工は光の熱を利用するのに対し、ワイヤー放電加工は電気の熱を利用します。
ワイヤー放電加工の場合、ブロック材の加工に利用されることが多く、金属板のカットや穴あけにもよく利用されます。
ワイヤー放電加工で加工される金属の材質は、鉄やステンレス、銅、アルミ、真鍮などです。
ワイヤー放電加工機の特徴
弊社所有のワイヤー加工機
導電体であればどんなに硬くても加工が可能
ワイヤー放電加工は、導電体であればどんなに硬くても加工ができます。
なぜなら、ワイヤー放電加工は、放電によって工作物を切断する加工であり、非接触加工だからです。
工作物は放電現象で加工され、ワイヤー硬度のような接触加工で重視される工具の条件は加工に影響を与えません。
このように導電体であればどんなに硬くても加工がワイヤー放電加工の利点の一つです。
様々な形状の加工が可能
ワイヤー放電加工は、様々な形状の加工が可能で、特に緻密な作業を得意とする加工方法です。
なぜなら類似加工方法のように、多様な工具を使用するわけではなく、プログラムに沿ってワイヤーのみで微細かつ複雑な加工まで可能だからです。
高精度の加工が必要な際には粗取り・中仕上げ1・中仕上げ2・最終仕上げといった4段階の加工を行うことができ、工作物の仕上がりを精密に調整することが出来ます。
様々な形状の加工が可能で、特に緻密な作業を行えるのがワイヤー放電加工の特徴なのです。
ワイヤー放電加工の事例
弊社加工の試作品
微細ギア
ワイヤー放電加工は、精度の高い微細ギアに適した加工方法です。
微細ギアはΦ0.05mm以下での加工を必要とすることがあります。
通常のギア加工では、上記のように微細なギアに加工することは精度的に難しいとされています。
しかし、高精度の加工が可能なワイヤー放電加工の場合には細いワイヤーを用いることで、インボリュート・ラインをきれいに仕上げ、ギア中心部の穴を新円に加工することが可能です。
このようにワイヤー放電加工は精度の高い加工が得意なため、微細ギアの緻密な加工を行うことが出来ます。
超精密プレス型
ワイヤー放電加工はそもそもプレス型を加工する方法として発達してきました。
なぜならワイヤー放電加工は、高い精度で高硬度の切断加工を可能としているからです。
超精密プレス型は硬度の高い金属素材を用いて、高い精度で加工される必要があるため、ワイヤー放電加工が適していると言えます。
弊社では部品の美観も意識しておりますので、ワイヤー放電で焼き切った後、サンドブラストを使い、表面の焼き跡を消した状態でお届けしております。
ワイヤー放電加工の注意点
底のある加工や水平方向の加工はできない
ワイヤー放電加工では、底のある加工や水平方向の加工ができません。
ワイヤーが垂直に張られているため、一部のみを残して穴を開けるような加工は不可能だからです。
もし底のある加工物への加工が必要であるならば、型彫放電加工のような方法を用いることを推奨します。
高精度が求められる金型・ギア・治具のような工作物に対して、ワイヤー放電加工を用いるようにしましょう。
ワイヤー放電加工の見積り依頼ならアスクへ
試作品や小ロットの加工も大歓迎!
特に手のひらサイズの部品製作を得意としています。
アスクなら、試作品のお見積もりが最短1時間で可能!!
お気軽にお問い合わせください。
試作全国対応!
簡単・最短1時間お見積り
所有設備:ワイヤー放電加工機
対応数量:単品から小ロットが得意です。
対応材質:鉄、SUS、アルミ、銅、真ちゅうなどの一般的な金属から、チタン、インコネル、など一部の難削材、樹脂などもお任せください。※詳しくはお問い合わせください
他、ブログ記事もご覧ください♪
動画の投稿もしておりますので良ければご覧ください♪